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ひとこと言いたい!

〜管理人が 親鸞学徒の立場で 混迷する世の中に ひとこと物申すコーナーです〜

【2007/03/28 更新】

親鸞会 熊本 火宅無常の世界

 ほんなこつ、よう分からんとです。いつ、どこで、どんな災難に遭うものやら。

 能登半島沖で、大きな地震がありましたね。まさか能登で!?と、北陸の皆さん、驚いておられました。

 説明を聞いてみれば、海底にも活断層があって、それが動いて地震になった、といわれると、なるほどとは思いますが、まさか自分の身の上に、天災が振りかかろうとは、思ってもおられなかったことでしょう。

「諸行無常」と言われるように、すべてのものは、常が無い。続かないものばかりです。「動かざること山の如し」とは、武田信玄の旗印でしたが、地震では、その山も、谷も、大地が動くのですから、タマガりますよね。

「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、万のこと皆もって空事・たわごと・まことあること無きに、ただ念仏のみぞまことにて在します」(歎異鈔)

 まさに、この世の中は、火宅無常の世界。何かをあてたよりにしていても、いつ裏切られるか、いつ崩れるか分かりません。火のついた家(火宅)に居て、安心できるはずがないように、この世に、ここなら大丈夫、安心だというところは、ないようです。

 そして、私たちは、信じていたものに裏切られた時、悲しみ、苦しみます。
 生まれてこのかた、病気なんかしたことがない、オレは元気で、長生き、と思っていたところ、不治の病を宣告されてショックを受けた人があります。信じていた健康に、裏切られたのです。
  マイホームを一生の願いとし、汗水流して建てたのに、震災でガレキと化して、泣いている人もあります。深く信じていればいるほど、裏切られた時の悲しみ、怒りは大きくなるでしょう。

 本当の幸せになるには、絶対に裏切ることのないものを、信ずるよりありません。それは、「念仏のみぞまことにて在します」と親鸞聖人仰せのとおり、大宇宙の仏方の本師本仏である、阿弥陀仏の本願以外にはないのです。

 盤石のごとき、大地さえ揺らぐ。真にあてたよりになるものは何か、この地震をご縁に、深く考えてみたいものですね。

■バックナンバー

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