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親鸞会熊本 ひとこと言いたい!

〜管理人が 親鸞学徒の立場で 混迷する世の中に ひとこと物申すコーナーです〜

【2009/3/15 更新】

山陽・九州直通新幹線 名称は「さくら」に

 親鸞会 熊本さあ、いよいよですばい!待っとりました。
 平成23年3月の全線開業を目指している九州新幹線ですが、山陽・九州直通新幹線の名称が「さくら」に決まったと、2月26日、JR九州の石原社長が発表しました。

「さくら」といえば、初めは東京−下関の特急列車の愛称として、その後は、平成17年まで、東京−長崎の寝台特急の名前として、親しまれてきました。
 筆者の好きな西村京太郎の作品にも、「特急さくら殺人事件」というのがありました。(おっと、そんな物騒な話は関係なかですね)

 桜は、日本人に、たいへん親しまれている花であり、石原社長も、「日本の伝統文化が色濃く残る関西圏と九州圏を結ぶ列車にふさわしい」と語っていました。

「さくら」といえば、特に、私たち親鸞学徒にとって、思い出されるのは、親鸞聖人が九歳で、出家得度なされた時に、詠まれたといわれるお歌ですね。
 京都・青蓮院に、天台座主・慈鎮和尚を訪ね、出家得度を願い出られたところ、さっそく明日、得度をしようという和尚の返事。
しかし、松若丸(親鸞聖人のご幼名)は、静かに、一首の歌をしたためられました。

「明日ありと 思う心の あだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」

 今を盛りと咲く花も、一陣の嵐で散ってしまいます。
 人の命は、桜の花よりも、はかなきもの。
 どうか、明日といわず、今日、得度していただけませんでしょうか。

 慈鎮和尚の前に、手をつかれるお姿が、まぶたに浮かびます。
 四歳で父君を、八歳で母君を亡くされ、「次は、オレの番だ。死んだら、どうなるのだろうか」、強く無常を感じておられたことが、このお歌からも、知らされます。

 一息切れたら、後生は一大事、これが、仏法の出発点です。
 やがて、今年も、桜の季節を迎えます。ただ花見酒に浮かれるのではなく、散る花びらに、無常を観じ、聞法の勝縁とさせていただきましょう。

 それにしても、直通だと、大阪−熊本間が、3時間20分とは、速かですなあ!
 これで、富山まで6時間台で行けるようになりますよ。

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