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〜管理人が 親鸞学徒の立場で 混迷する世の中に ひとこと物申すコーナーです〜

【2009/6/3 更新】

楽しいはずの修学旅行が一転 山口・秋芳町

 山口県の秋吉台といえば、日本最大のカルスト台地、近くには有名な鍾乳洞である、秋芳洞もあり、私も、中学の修学旅行で行きました。今でも自宅には、秋芳洞のポスターが、色あせたまま、飾ってあります。

親鸞会 熊本 その秋芳町のホテルに宿泊していた、大阪府高槻市から修学旅行に来ていた小学6年生、引率の先生、同行したカメラマンや看護師などが、一酸化炭素中毒で病院に20人以上搬送され、うち一人は、残念ながら亡くなられました。

  一生の思い出となる、楽しいはずの修学旅行が、一転、悲しい旅となってしまいました。

 現場に刺激臭はなかった、といいますから、おそらく何の前触れもなく、ガスが忍び寄り、20数人の呼吸器を襲ったのでしょう。
 救助に向かった消防隊員まで、倒れたといいますから、無常の風の恐ろしさを知らされます。

「死は、前からばかりくるものではない。死は後ろからもやってくる」とは、『徒然草』(吉田兼好著)の一節ですが、前や後ろだけでなく、上からも下からも、無常は容赦なく、やってきます。

「呼吸のあいだ、すなわちこれ来生なり。一たび人身を失いぬれば万劫にもかえらず。この時悟らざれば、仏、衆生をいかがしたまわん。願わくは深く無常を念じて、いたずらに後悔をのこすことなかれ」(教行信証)

・・・吸った息が吐けなければ、吐いた息が吸えなければ、もう後生。命失えば、仏さまとて、どうしようもありません。深く無常を念じて、決して、後悔を残すことのないように・・・。

 親鸞聖人のお言葉が、胸にしみます。

 そしてこれは決して他人事ではなく、わが身にもいつか襲いかかってくる現実です。

「されば、人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば、誰の人も、はやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏を深くたのみまいらせて、念仏申すべきものなり」(白骨の章)

・・・老人も若者も、関係なく、無常の風は襲い来る。だから、皆さんどうか、一大事の後生を心にかけて、弥陀に救われるところまで聞き抜いてもらいたい・・・

  蓮如上人も、無常を念じ、後生の一大事を心にかけて、仏法を聞けと仰せです。
 一座、一座が、二度とない尊いご縁です。真剣に聞かせていただきたいと思います。

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