浄土真宗親鸞会 熊本県 親鸞聖人の教えを学ぶ集い

親鸞聖人の教えを学ぶ 浄土真宗親鸞会 熊本
親鸞会トップ 親鸞会とは ひとことコラム 学びの広場 講座日程 関連リンク お問い合わせ

親鸞会 ひとこと言いたい!

〜管理人が 親鸞学徒の立場で 混迷する世の中に ひとこと物申すコーナーです〜

【2009/2/12 更新】

林業説明会に就業希望者が続々

親鸞会 熊本 熊本県や市町村、森林組合などでつくる県林業従事者育成基金が、1月31日、グランメッセ熊本で、林業の就業説明会を開催しました。
 雇用情勢が悪化しているおり、163人が来場し、これは、昨年の3倍近い人数だそうです。
 開始前から行列ができ、女性や就職活動中の大学生の姿も見られました。主催者も「こんなに林業が注目されるとは」と、笑顔で語っていたそうです。
 山林が荒れると、水害にもつながり、農業など、各方面に悪影響が出てしまいます。特に農業県である熊本には、林業は重要ですね。

 林業といえば、あの「討ち入り」で有名な赤穂浪士の大石内蔵助にこんな話があります。
 大石と林業?はて、と思われる方もあるでしょうが、いかにも周到な大石らしい深謀遠慮であります。

大石内蔵助の13年間 〜先見と熟慮〜

 かの大石内蔵助が、播州(兵庫県)赤穂藩の家老を務めていたころでありました。
 城下の町人の中に、赤穂で塩を造ったら、大いに藩の財政を潤すだろうと考えた者がいました。

 そこで同志を帯同して、家老大石に面会し、『赤穂藩のためにぜひ、ご許可を』と懇願しました。
 細かい彼らの申請を、つぶさに聞いていた大石は、やがてこう答えています。
「なるほど、そのほうらの考えは、大変面白い。よく検討したうえ、沙汰しよう」

 遅くとも3カ月か半年中には、認可されるだろうと、町人らは今か今かと待っていました。ところが、1年たっても2年たっても、何の音さたもありません。

 光陰矢のごとし、はや5年の歳月が流れたのです。

「大石様も、分かったような顔をしていても、何も分からないものだ」
 一同あきらめて、忘れかけていた13年目、ようやく呼び出しがかかったのです。

「13年前、そのほうらが、製塩の許可を願い出たことを覚えているか。
 あの話を聞いた時から、よい発想とは思ったが、よくよく考慮したところ、問題があったのだ。
 まず、塩を煮るには薪がいる。薪をたくには木を切らねばならぬ。多くの樹木を切ると山が裸になる。
 裸の山に大雨が降ってみよ。たちまち洪水だ。大洪水になれば田畑はメチャメチャ。農業の荒廃は一藩の荒廃じゃ。
 そう気がついたので、あれから13年、植林に尽力してきた。もうそろそろ木を切り出しても、山が裸になる心配はなくなった。
 よって、そのほうらの製塩事業を許可する。大いに城下が潤うよう、努めてもらいたい」

 後日、四十六士を結集し、幾多の困難を乗り越えて、見事、主君の恨みを晴らす、大石内蔵助の智慮の周到さを、ここでも、かいま見ることができるようです。

 >> バックナンバー一覧

>>トップに戻る

2004- 浄土真宗親鸞会 熊本県