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ひとこと言いたい!

〜管理人が 親鸞学徒の立場で 混迷する世の中に ひとこと物申すコーナーです〜

【2007/06/28 更新】

親鸞会 熊本 運命ほど不可解なものはなかです

 ほんなこつ、おそろしかですバイ。温泉施設の、ガス爆発。

 東京の真ん中で、しかも住宅街のすぐそばで、いきなりドカンと爆発ですから、いつ、何が起こるか、わかったモンじゃなかです。

 亡くなられた従業員の方は、本当にお気の毒でありました。しかもおそろしかとは、近くを通行中だった、神戸市出身の28歳男性も、のどや左半身に重いヤケドを負って、意識不明の重体だと報じられました。

 東京で生まれたのでもない、東京で育ったのでもない、たまたまこの日、現場を通りかかった時に、ドカーンでしょう。こういうことを聞きますと、みんな、
「そりゃあ、運が悪かった」
と言いますね。運とは、運命のことです。

 たくさんの人が行き来している場所ですから、ほんの1分前に通った人は、何ともなかった。昨日、同じ時刻に通った人も、何ともなかった。ちょうど、その日、その時、その場を通りかかったために、お気の毒なことになったのでした。

 こぎゃん時、つくづく思います。

 いったい人間の運命というのは、何によって決まるとでしょうか。

 これほど、私たちにとって、知りたかことはなかでしょう。

 ところが、運命ほど、分からんものはなかとです。
 同じ東京の新宿で、ビルの看板が落ちてきて、通りかかった人に当たって大ケガされた事故もありました。ああ、東京はおそろしかねえ、とばかりは言っておれません。熊本でも、同じことは、どしこでもあるでしょう。どうして、その人はそういう目に遭われたのか。
「そりゃ、その人の運命タイ」
と言いますが、では運命は、誰が決めたんですか。この人は、事故に遭う、この人は助かる。それは誰が決めたとですか。同じ飛行機に乗っていても、座席によって助かる人と、亡くなる人とあります。それは、誰が決めたとですか。

 うーん、分からんですね。

 そこで、いろんなことを言うモンが出てくるとですよ。
  やれ、先祖の霊のタタリだ、とか、キツネがついている、とか、タヌキがついている、とか。中には、神様がおって、私の運命を造ったのだ、と言う人もある。

 そりゃ、善か運命が来た時は、神に感謝もできるけど、悪か運命が来た時は、神を恨まにゃならんことになりますよ。
  結局、みんな分からんのですよ。
  いったい私の運命は、どうして決まるのか。

 だから、科学文明だとか、合理主義だとか言われる現代でも、あやしげな占いや迷信が、横行しているじゃなかですか。

 仏教では、ここに峻厳な因果の大道理を教え、一切の結果には、必ず原因があり、「善因善果 悪因悪果 自因自果」これに、万に一つ、億に一つも例外はない、と教えられているとです。
 詳しくは、「学びの広場」から、「仏教を知りたい」のコーナーをご覧ください。そして、さらに詳しいことは、ぜひ、講演会会場で、直接、聞いていただければと思います。

 

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